江戸さい子の歌集「にひしほ」と足跡      

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花百彩



歌集「花百彩」の装幀


                    

                    



                    

                    



                    



                    



- 目 次 -

江戸、武島両先生写真
武島羽衣先生祝歌
記  念  写  真
彩雲会創立五十周年記念記事
会 員 祝 歌
         ×
にひしほ出版を祝ひて岸     馨 子
新  年  山大 坪  外与子
私 の う た新 橋  芳 郷
丸 山  い ゑ
石     庭渡 辺  初 雄
師の君の思い出久 保  かず子
更 科 日 記竹 内  貞 子
鈴 木  倭 文
抱     負市 川  栄 子
若     楓久志井  き た
日     記松 川     艶
歌  十  首新 保  ち よ
春 の 随 想中 手  幾 代
北 川  美登里
越  天  楽冨 岡  まさ子
友 を 訪 ね て道 場  み か
杜     若坂 本  華 心
若     水中 西     幸
家 庭 団 欒坂 尻  はつえ
門     松和 多  つね子
奥  瑳  珴吉 野  美枝子
歌  の  門桜 井  久 栄
閨 崎  初 枝
姑をしのびて松 原  正 枝
よ ろ こ び井 田  美 代
青     春柚 木  一 枝
床  の  間笠 島  澄 子
若     葉合 田  喜久子
雛 ま つ り吉 武  千代子
努     力江 戸  久 子
思  ひ  出松 本  皐 月
師の君を慕ひて山 岸  も ん
四 季 の 歌三 谷  復二郎
岩     魚浅 川  あさを
追     憶久 保  かの子
海  上  船(故)新橋 文子
彩宴会の起り、その他
あ と が き新 橋  芳 郷
会員住所録
      書 名 及 扉(故)先 生 筆 跡
      表  紙  画吉 野  美枝子
            
  彩雲会五十周年記念歌集

昭和四十年六月二五日 印刷
昭和四十年七月 一 日 発行

       金沢市石引四丁目二ノ七
 発行所          (江戸方)
            彩雲会
 印刷所  金沢市大手町二八
           橋 本 確 文 堂



祝    歌

おもひ出はかぎり果てなし五十年師のゐまさぬがいとど淋しき            馨 子

白山の峯より高くあや雲の光りかがよふ五十とせを祝ぐ            外与子

あや雲のたなびく空の美しや五十年祝ふけふのよろこび             〃

師の君のひらき給ひし花園に言の葉ひろく香をる五十とせ             〃

師のまさばいかに喜びおはしけむ日にけにのぶるしき島の道             〃

五十年栄えめでたし彩雲の言葉の花の咲きてかをれる             〃

あや雲のそら美しく陽に映えてかがやき渡る千代の山嶺に             〃

彩雲ののび栄えゆく五十年よろこび祝ふ我れ賤の女は             〃

宇多能美知都太那伎万麻二他度利企手計布五十年乃志吉爾通楽奈留            芳 郷

五十とせを重ねてここに彩雲のまどゐにつどふ師の歌碑のまへ            い ゑ

彩雲のうたのつどひは五十年のはるをむかへしけふぞめでたき            復二郎

御浄土におはす師の君ゑみまさ無やから集ひて祝ふこの日に            初 雄

彩雲の和歌のつどひも享年としをかさねて祝ふ卯月に             〃

いとさみし彩雲会の五十周年祝はす集ひに我つらなれず            加寿子

あや雲のそら美しく陽に映えてかがやき渡る千代の山嶺に             〃

師の君の歌碑建設を祝はまし五十周年の年月を経て            かの子

師の君のありし日しのぶ歌むしろ花まさかりの石ふみの前            貞 子

青柳の糸くりかへし五十年はるをことほぐ彩雲の会            倭 文

あやくものそのつつましく五十年ありしを語るけふのよろこび            栄 子

あたたかき春日のさせばかげもちて師の石ふみはあざやかに建つ            喜 多

うた碑にほぎごと申す五十年の彩雲のひかりみそなはしませ            幾 代

五十年歴史の中のつながりを謝してよむなり慶びの歌            ち よ

五十年の歩みの中の人を恋ふゆかりの宮に今日まどゐして             〃

しめやかに歌碑をぬらしてあめ光る天地のうたつつしみてきく             〃

歌碑を守る若木の銀杏つぼつぼとかたるが如し師の御遺徳を             〃

爛漫と花ひらくごと師のうたはちるよしもなく賀寿を迎へぬ            

限りなき絆と思ふ師のみ跡慕ひて遂に今日を迎えぬ             〃

藤垂るるみ苑の歌碑の御まへの師にささげはやこの五十年祭             〃

志きし万の師の御遺徳はあや雲の花とかをれりいそとせむかふ            も ん

彩雲の五十とせいはひ歌碑のまへおん師をしたひつどふ今日かな            美登里

美やしろの花はちりてもとことはに師のいしぶみのかをりはつき須             〃

師の君も花のみ園にめでまさむ五十年栄ゆる越の彩雲            まさ子

葉ざくらに面影しのびまゐらせつ今日の御盛儀恥らひて伏す             〃

わが糸にたへなる琴を手合せの思ひ出ふかくいまもきこゆる            皐 月

五十年のいさをはにほふあやくものみ弟子とともに祝ふうれしさ            華 心

絵巻ものくりひろぐごとあやくものむかし志のびつ祝ふいそとせ            

師の君のそだてたまひし彩雲のうた会め出度し五十年の春            初 枝

くりかへしくちづさむなり師のみうた背にもいしぶみにも花吹雪まふ            はつえ

在りし日の師の面影をしのびつつ歌碑かこみ遺徳たたへん            つね子

いそとせの春をことほぐさかづきに師のおもかげの浮ぶけふかな            美枝子

紅梅と牡丹のはなをめでましし師の君なりき歌ひとすじの             〃

ましし日の恩師のみ言葉わが胸にひびきまいらす石ぶみの前            久 栄

あやくものそのひらきまして五十年けふも匂へり歌の花々            正 枝

師の君のいまおはさねど慕ひきてはからずも会へり五十年記念            千代子

師をしたひ五十とせ祝ひて彩雲のいや栄えにしけふのよろこび            喜久子

いそとせのよわひかさねしあやくもに亡き師は華と咲きつづきける            澄 子

五十とせも栄ゆるうたの彩雲にわれまじはるを誇りに思ふ            美代子

師の君の御教のままに五十年ただひとすじの歩み尊し            一 枝

彩くものひろごりいそとせめぐるけふたらちねの歌碑(ふみ)に告くるうた人            久 子

あやくもに光さしそひ五十年おもひ出あらたにうたの花さく             〃

あまかけるはぎ歌空にこだませよ苔むす歌碑の師を偲ぶこの日            あさを




にひしほの出版を祝いて

岸   馨 子

にひしほは江戸のみなもと満ちみてり文化を祝ふけふのよき日に

けふ晴れの歌ひごとすと広前の円座になほり心わななく

かすみたつ広野遠山和田の原春風吹きて日の本なごむ

ゆく春を惜しみてなくか鷺の声も老いたり我もおいたり

たびやかた隣の部屋のさざめきは耳障りなり壁ひとへにて

海の幸得しあとみえてなまぐさし浜辺に干せる鰤の大あみ

奥岡の冬もはてけむ犀川の雪解の水のすごく流るる

雪つりをいそぐ庭師のたれもみな日の短かきをかこち顔なる

ひととせの長き月日を何一つなし遂げざりし我をくゆるも

年の瀬をこすに越されぬ人々にほどこしの餅搗くぞ嬉しき




新 年 山

大  坪  外与子

炭抗のハッパの音のけふはなし静かなるかな新年の山

神山の花も匂ひて鴨ねむるみそのしづけし春のあけぼの

いたはりの母の言葉を背にうけて孫はいで行く修学旅行

ふまれては又起きなほり花さきぬ力みなぎる春の草花

長椅子に腰をあづけて安らかに心たのしく夕涼みする

いにしえのひじりの書を見いだして虫干しも忘れよみふけりけり

岩とうし海の底ゆく二筋の鉄の道しく津々浦々に

あつき日も寒き夕べも駅前に靴みがきしてはげむ人あり

此日頃デモストなどとさはぎたておとどを悩ます今の世の中

電話なるうれしや友の声きこゆ話もなさで亙に笑ふ




私 の う た

新  橋  芳  郷

おもふどち楽しくいゆく旅うれしつづく能登路の雪の山見て

万葉の昔しのびて能登路ゆけば山うららかに海輝けり

甘藷床のおほひもとれて藤棚の藤の花房ながく垂れたり

内灘へつづく砂丘の防風林アカシャの花もすでに終りぬ

をちこちの国の訛りもおもしろし初夏のいでゆの町を歩めば

をちこちの国の訛りもおもしろし初夏のいでゆの町を歩めば

紙魚くひし古書直さむと心してほぐすこの糸濃紫の糸

剃刀を持つ手ふるへぬ頼まれて若き人妻の衿をそるとて

そのかみの友いまいづこ小舞子の海待骨草の花は咲けども

いづこにか静かに昼の虫なけり噴泉塔を見に下りし磧

石蕗の花ひそかに咲ける山荘の庭一めんに落葉つもれり




丸  山  い  ゑ

大寺にまうでて思ふ師の君と坐禅堂にてときいただきしを

書物岩蓮華岩よとたたえつつ保津川下りの楽しかりしを

奥山の若葉かへでを訪ねつつ鶯陵にいでて憩へり

吉野山花は散りしも正行の如意輪堂の文字のあと訪ふ

うづ潮は刻すぎたれど高波を越えて鳴門へ友と来にけり

屋島山登りてつくづく思ふかなほまれのこしし那須の与一を

弁天堂潮みち来れば嶋となり夜はほそぼそと燈明のつく

こんこんと湧きいづる温泉にひたりつつしばし忘るる人の世のうさ

ちかづけるオリンピックに珍客の来ます羽田の賑はひを思ふ

まうで来し若葉かがよふ境内のところどころに丹つつじの咲く




石  庭

渡  辺  初  雄

水蓮の花にうき葉にふるが如そそぐが如く噴水のちる

今の世の千代女かこれは杜若にほふ小川に鍋洗ふ人

み使を見送る小督がなみだかも月の嵯峨野の萩の白つゆ

我も食み猿にも柿をわかちつつ秋の木曽路を猿曳きのゆく

落ちゆきし人忍ぶかな安宅なるきぬかけ松に雪つもる朝

ゆく春のうしろ姿を見る如しももも桜も青葉もえいでて

修学院山をそがひに池の面たきあり島あり土橋かかれり

さざ波に若葉のかをりただよひて銀鱗をどる卯月の池

松風の音寂として縮遠亭まどに若葉のささやきをきく

声もなく禅のさとりを世の人にかたるが如し白砂の庭




師の君の思ひ出

久  保  かず子

尾山にて初めて逢ひし君も我も花のかざしをさしてありにき

奥能登のわじまに残る師の君の歌はかをりて二十とせ過ぎぬ

輪島にて最後となりし仲秋の月見の歌会師のかげ探し

喜びて病院の床に抹茶召せし笑顔はいまもわがまなぶたに

亡き師の君喜びいまさむみあとつぎて敷島の道はげみます嫁君

今は亡き師の君偲び月毎によらす歌会のいとあたたかき

彩雲会五十周年とききひたすらに今は世になき歌の師恋ふる

心入れて筆運びある短冊に見入りてをればかうべ下りぬ

久にしてわが歩みゆく川添通柳めぶきて春雨そそぐ

客人は菜畑通り来ませしやこの靴先に花びらのつく




更 科 日 記

竹  内  貞  子

さまざまの人の行末見ききしてはじめておのが幸を知るかな

客人は菜畑通り来ませしやこの靴先に花びらのつく

我国の昔ながらのひなまつりとつ国人の知らぬたのしみ

朝なあさなまづたのしきは新聞紙居ながらにして世の様を知る

関守があつきなさけの盃をうけし弁慶うれしかりけむ

父と子がめぐり合ひたる喜びをとわにのこせる雲雀山かな

戦災に失ひしものことごとくなつかしくして忘れ得ぬかな

しづもりて虫のなく音も聞えざり今宵はよまむ更科日記




鈴  木  倭  文

白山はいまだねむれりかすみたつ加賀の広野をしとねにはして

雪おほひ取りし牡丹の赤き芽にまた降りかかる春の淡雪

琵琶のうみ見えかくれして白雲に根本中堂きり雨の中

成巽閣謁見の間の大床に岸駒の虎の限光れり

御経をとなへましつつ上人が御手づからのそのおかみそり

永遠の御笑顔たふと広隆寺のみろくばさつの貴き御姿

帰国せし友を囲みてクラス会五十年間の話題はつきず

枝折戸にむすび文してしばし佇つ訪ねし友よいつ帰り来む

子等七人孫十六人すこやけし古稀なるわれの小さきほこり




抱  負

市  川  栄  子

能登開発加賀築港と年頭に知事は大きく抱負語れり

日の御旗まづ掲げけり年の朝国安泰の感謝をこめて

城やぐら若葉に映えて風かをる町すがすがし名画展観る

北海の鈴蘭もちて珍らしく五十年振りに友の訪ひ来し

しかすがに涼しさおぼゆさわやかに萩の走り枝二三輪咲きて

淋しさはいや深まりぬ飛石も池も落葉に埋もれはてて

片言の愛ぐき幼児と三夫婦の笑顔に和む夕餉のまどゐ

顧みる七十年は夢なれや我足跡の恥かしくして




若  楓

久志井  き  た

夜もすがら耳にさはりし雨滴のあとを今朝みつ庭のくぼみに

雨晴れし碓水峠の若楓見れば明るき佐久平かな

片隅に髪くしけづる女居て湯の香みちたる山の浴室

高原の赤松はやし朝毎に訪ひて涼しき夏の雲見る

人としてふむべき道をたがへじとひぢりの歌を朝毎によむ

九頭竜の清き流れに影うつす越の山波秋の日かがよふ

嫁ぐ日も間近くなりしわが孫になみなみとつぐ元朝の神酒

滅び去りし物の哀れは言はざらむ我ふるさとの長き松原

青紫蘇は照る秋の陽に実を結びけさ爽凉の庭に匂ふも

落葉ふみて歩む気がるさこころよさ親しみふかき桜並木路




日  記

松  川     艶

村雨は小比叡に去りて修学院御田の稲青く濡れてそよげり

南祖坊今も沈むといふ十和田ともすれば底知れぬ湖(うみ)が呼ぶ

御内陣の羅綱のもとに額づける身に沁みわたる朝の勤行

雲水の履ける草鞋その赫き脚わが眼にしみる大寒の町

高原に立てば大気のいとうまし秋の獅子吼のかやくさの中

修祓の今終りたるビルの上秋日に白く切麻(きりぐさ)の舞ふ

生けるごと今日の真緋鯉いさましき背に万緑の森立つが視ゆ

母の小袖秋日に干せば淡淡と誰も気づかぬ匂ひを以てり

菊桜老いたる枝に杖いくつ突きて精根の花を咲かせり

いつの日かうからが読まむわが日記心に降りし雨跡のあらむを




歌  十  首

新  保  ち  よ

西加賀の山に彩雲映ゆる日は声あげて呼ばんさい子先生

永遠の歌のよすがと花の春歌碑建つ庭に清き雲見る

牡丹花は咲き極まりて葉も花もさゆるともせず庭しづかなり

嫁ぎ来て三十年を親しめりいとしみ洗ふ漬物の石

ともすれば心に激(たぎ)つもののありホースを向けて夕庭を洗ふ

朱の色の寂(しず)かさに寄りぬ夏の朝のうぜんかづら咲く路に来て

ガーベラの花芯に届く秋陽ざしこの部室に今朝夫のセル裁つ

履く下駄のひやり冷たき朝なりつゆをふふめるゑぞ菊を買ふ

親心至らぬままに婚礼を明日に控へし生花見て座す

歌神の飛騨の江名子を訪ね来てみこし花咲く落日を恋ふ




春 の 随 想

中  手  幾  代

歌の旅春いくたびのお供せし在りし日の師をしのびまつるも

名も知らず蒔きたる種子の芽ぶけるを呉れしう孫と日日覗きゐる

春の雪うすく被りて沈丁花にほふもよしやわが生れし日に

何人に買はれてやゆくウインドの春呼ぶ豪華のハンドバッグは

はたはたの顎つらねて乾したるに哀しき魚のまなこ見たりき

つれなくも季節のわかれぼうたんの花くづるるにみどり風ふく

彌勒菩薩をろがみていづる中宮寺のみ庭に匂ふ万の藤波

薬師寺のみほとけたふと旅にきてうからの息災せちに祈るも

かげりあるけふの思ひを澄まさむとつつしみて写す般若心経

すこやかに九十むかへし母ありて慈しみたまふをわれ誇りとす




北  川  美登里

みかくらは秋日の杜にこだましてあかねに染みぬ鉾杉の梢(うれ)

一山は紅葉の中に石仏もまたあかあかともえてゐたまふ

ネーブルスはるかにおもひ長崎の丘に佇ち居て見る青き海

絶え間なくたづぬる人等を迎へつつ平和の神は祈りゐ給ふ

来ぬ船をまつ蝶々のやるせなき鐘のひびきて桜ちりゆく

よろこびにかなしみにつけ歌に生くる歌はたふとし心のオアシス

想ひ出はただ美しき絵巻なり亡き母恋ふる春雨の宵

夕月夜泰山木のかをる道吸はるる如く花かげに佇つ

大自然にいどむ浚渫機の掘り上げし砂山高く夏雲の湧く

植え込みの門に佇めば自動ドア静かにあきてあでなる女




越  天  楽

冨  岡  まき子

紅花墨匂ふ今年の初硯よせがき楽し初歌まどゐ

奉納の謡もれくる参道に梅薫るなり春のみやしろ

受験とて春もなき子の小机にいとしみてをく福寿草かな

夕映や絵にせまほしき壮厳を花見がへりの野辺に見しかな

朝露にぬれて手折りし山百合を持ちかへるバスに花の香匂ふ

あたたかき春日を浴びて潟の鴨水くぐりする雪どけの午後

加賀平野いゆく我がバス急速に走れど長き粟生の大橋

おののきてしがみ付く子を抱く我もおもてを伏せつすごき落雷

足もとを岩打つ波に洗はせて貝とる海女の早わざを見る

松の声越天楽とぞ聞こゆなる四十年祝ふ代々幡多の宮




友を訪ねて

道  場  み  か

三洲の医博の愛娘にいとしまれ老を養ふ友を訪ねむ

彦根より始めて入りし新自道一人舞台の心地溢ふるる

半癒えし病夫いたはりつつ走る高速道路夢心地なり

緊張の内に百粁突破する我運転の愉快さ覚ゆ

素晴しく螢光燈の連なれる新トンネルの何にたとへん

五年ぶり訪ねし友は言葉なしうれし涙のしばしあるのみ

フキヌキの宿にいこへば三河湾望む朝なぎ魚船二ツ三ツ

浜大津ホテル紅葉にくつろぎて若きに交りボリング楽しむ

六つ七つヨットの浮ぶ湖の新大橋も初渡りして

トンネルを幾つか過ぐるカーブ道敦賀の海の見えつかくれつ




杜  若

坂  本  華  心

曲水にむら立ちて咲く杜若小雨の中の探き紫

早朝の池に杜若のひらく音きかむとたたづむ人影のあり

しとどふる雨にひときは色さえて紫の花今咲きはなつ

開花音きかむとざわめく人影にひそけき音はつひに聞えず

あまた咲く躑躅(つつじ)の色は異なりて庭石の辺に炎ゆるきりしま

厳冬の雪にもたえし紅椿咲きつぎて久し五月もなるに

新らしき花に移らう人心椿の落花色変えしまま

初めての俸給なれば先づ父母に妹に祖母にと明るし孫の面

旅をする足しにもせよとて月ごとに夢思はざる孫の真心

テレビ見る吾が肩さする孫のあり常にしあれど胸あたたかし




若  水

中  西     享

年たちてくみし若水すがすがしおしいただきて神にささぐる

わが庭の松竹梅をきりそろへ門の柱にかざりて祝ふ

はれやかに親子うちつれ七五三の祝ひの詣で楽しげにして

いつくしみはぐくむがごと野に山に露ふくませて霧雨のふる

すだれごし水うてる庭に蟬しぐれ風鈴すずし客をまつ部屋

還暦を迎へて今年植樹せむと久にきし山紅葉うつくし

茸入れしかごにりんどうの花そへてかへる山道風さわやけき

天主閣ふりにし松もましろにて古城の雪のきよき朝かな

もの問ふも笑顔やさしき嫁のあり我か家明るし孫もすこやか

六十路こえて心しづかにしみじみと我がこしかたをかへりみるかな




家 庭 団 欒

坂  尻  は つ え

米寿過ぎし父をかこみてかるた取るわが家の団欒こよなくたのし

去りやらぬ余寒はあれど早春の河原に芽ぶく猫柳かな

新茶つむ姿もかろやかあやめ咲く宇治の山里風かをりつつ

島端のやしろに立てる常夜燈幾多の人に路を教へし

うちは背に踊るたのしさ村祭り笛や太鼓の節おもしろく

遠近(おちこち)に合掌屋根見ゆる五箇山の山あひ静かにきり雨の降る

アンゴラの小屋の干葉に牡丹雪積りて今日もたそかれてゆく

心こめて嫁が編みくれしハンドバッグたづさへ行かむ春の旅路に

城跡のこけむす岩に身を伏せて聞かばや遠き昔の声を

送られし枯露柿うれし故里の能登の山々みぞれ降るらん




門  松

和  多  つね子

目出度しや年のはじめを寿ぎて戸毎に祝ふ松飾りかな

いそいそと八十路の母もすこやかにやからつどへる我が家たのしき

ひむかしに五彩の光きらめきていづる朝日をたふとみおろがむ

床の間はいつながめてもすがすがし今日の花々活けかへて見る

雪吊りの枝張る松に朝日さしつらら光るを美しく見る

うららけき春の陽ざしも縁側に花影うつしてねむけさそへり

山の雪やがては解けむ春のきてあかるき陽ざしやはらかに照る

夕日さす福浦の海にそそり立つたかすの岩は赤く染れり

山の家は野良に出でしかひそやかにかけひの水の音のみぞする

夕闇の鹿島の森に唯一つ光りまたたくあれが入江か




奥  嵯  峨

吉  野  美枝子

大島の御神火みゆる縁側に丁字匂へり伊豆の湯の宿

たかだかとうすむらさきの花かかげ桐は五月の雨に濡れをり

いぶし銀かけたるごとし信濃路の落葉松はやし霧雨の降る

六月の信濃の木々に雨降れば汽車は霧にも似たる煙はく

何ゆゑのこのさびしさぞ人はみな病めるこの身にやさしくあるに

故もなきさびしさゆゑの歌よめばその歌ゆゑにさびしかりけり

旅に出づる子に新聞を買ふことも母のちひさき倖せにして

夜に入りて雨ふりいでぬ子の汽車も濡れてゆくらむ北陸道を

奥嵯峨のここは祇王寺小倉山美しき尼智照尼います

美くしき尼君ゆゑに祇王寺はなつかしきかな奥嵯峨の秋




歌  の  門

桜  井  久  栄

うやまへる我が師の君の歌の門くくりて知りぬ道のきびしさ

在りし日の吾子思ひつつウインドの可愛ゆき帽子眺めてかへる

相似たるなやみ語りて雨晴れし今朝は心も明るくなりぬ

利休忌の帰り楽しく茶の友と青葉若葉のかをる町ゆく

百万石城下たづねて来し友は加賀の新茶の香り賞でます

茶会より帰る深夜に月澄みて余寒のきびしさ身にぞしむなる

たちならぶ松の木と木に縄張りて大根干したる能登の山みち

秋海菜の花さくあしたひいやりと吹きそめにけり萩のかは風

秋晴れの山心地よし竜胆の花咲き匂ひ尾花なびけり

病愈えて夫と登りし白山の高峯に仰ぐ秋の月かな




閨  崎  初  枝

うちとけて上司同僚盃をかはすもうれし新春なれば

白菜の栄養価値など考へつさくさく刻む感触楽し

大雪は降らねど今朝は大水柱見あぐる窓に刃の如し

清水の滝音ききつつ一山の桜花挑むる茶屋の縁側

更くる夜の啼く虫の音をしめらせて霧雨降れり雨だれの音

除夜の鐘鳴りたる後の夜のしじましんしんとして初雪降り来ぬ

み祭りを皆見にゆきて留守居する夏の夜の窓花火美し

初冬の日は短くて灯の下に事務とりをれば夜業の心地す

病む我の窓より見ゆる夏空に湧く白雲をなぐさめとする

健やかに伸びよと孫の年男に豆蒔かしめて家内賑ふ




姑をしのびて

松 原 正 枝

欅の木の根方の一つ大き石清しみ坐りゐましし面影のたつ

流れあるをすがしみ求め給ひける此の墓地に今母のしづまる

吾か心冴えつつ母を恋ふる夜半雨かとまごふ木枯の吹く

母の写真に供へしメロン匂ふ部屋今宵今少し縫ひつがむかな

生母知らぬ吾を娘と呼びまして二十有余年むつみくれましぬ

人を使ひて常耐えまししと今にして母の一生に心打たるる

人を使ふ苦しみなべて知り給ひしか大らかなりしよ母の晩年

家うちにゐますのみなる安らぎを亡き今にして泌みて思ふも

母にかかはる思ひ出のみな美しくつつじ咲く園巡りゆくなり

母にかかはる思ひにひとり縋りつつ静かなる老に立ち向ひゆく




よ ろ こ び

井  田  美  代

角帽を鏡にうつす姿見てよろこびに湧く親と子の顔

きり雨のけむれる中を黙々と夫ゆく姿とほくかすめり

さわやけき若葉の風を身に受けて仏法僧啼く鳳来寺山のぼる

馥郁と匂ひをはなつ垣梅の主なき庭に鶯のなく

みどり児の無心なる笑顔にほころびぬこころのまよひもおのつから晴れて

春日さす縁側にいでて張物を久しぶりにて楽しくもする

かすかなる香りはなちて晩秋の霜おく庭に残菊の咲く

筍と蕗の甘煮を好む祖母八十年過ぎし今もすこやか

目覚むれば縁にきこゆる虫の声初秋のけはひ肌に覚ゆる

里の子の刈り残したる稲の穂に短かき冬日あはく光れり




青  春

柚  木 一 枝

新らしき抱負を語る若人よいつの世にても青春はよし

すこやかに直く育ちて児ら二十才この喜びを誰にか告げむ

春めく日植木の市に母と来て甘き香匂ふ沈丁花買う

研究会やうやく果てし夜の道に若葉のかをり運びくる風

語り合ひねざらひあひて酒をくむ夏の座敷に川風かよふ

悔ある日悲しみある日一人訪ふ潮さひひびく磯の松原

素足にてふむ赤土のやはらかし児らとかけゆく秋晴の校庭(には)

土に生くる人のよろこびしのびつつ加賀早場米を掌にのせて愛づ

ほがらかに君人らみなかへりゆきて更けゆく夜を牡丹雪ふる

興奮のなほさめやらで帰りくる夕べの道に雪ふりやまず




床  の  間

笠  島  澄  子

春きぬともゆる小草のやわらぎを老いたる祖母の衣にやせむ

とへはたへさくらにほへる須磨寺の花もはぢらう人あまたゆく

やまあひのながれを下る筏師に春風吹きて桜花散る

にらみ鯛とり魚にといだせしはぼたん絵がきし九谷大皿

良き香り良きあまみよと白酒をひなのうたげに我等たのしむ

潮風に安宅の松は今もなほうたひてやまずよき関守を

朝冷えて柿の実うれしわらやよりひとすじ白き煙のぼりぬ

歌碑のみ歌母者と共に朗詠す朝の関址に師をしのびつつ

関の宮は海通ま近し根上りの松の林のそのただ中に

阪(ばん)の大人(うし)大口の大人の短冊を床の間にひらき昔偲びぬ




若  葉

合  田  喜久子

忍びえぬを忍びてけふを迎へしをほこりと思ひ我はたのしむ

初春に新らしき羽子板のお年玉父よりもらひし頃なつかしき

三人の子らみな脊丈のびのびと見上げて語る楽しみの日々

朝まだき埋もれる落葉はきよせてたき火の煙ゆらぐ我が庭

さまざまの事多かりし年なれどオリンピックは世紀の花よ

若菜もゆる五月晴なる大宮にチチと鳴く鳥いづこへか飛ぶ

羽二重の赤きしぼりの帯みればをさなかりし日の思ひ出たのし

富士見ゆる大岡山のアパートに嫁ぎし吾娘(あご)と語るたのしさ




雛 ま つ り

吉  竹  千代子

美しきひひな飾りて日の本に生れし女の倖せを知る

ぼんぼりに花影淡く浮きいでて夜の兼六園人ぞつどへる

御弁当よ魔法びん罎よとはしやぐなりをさなき児らの遠出する朝

いくとせも離れ住みたる老いし姉の訪れうれし母の忌日に

着ることもなくて年毎虫干しの若き日の晴着柄も古りたり

目まぐるしく変る流行と移る世に古きよきものの消えゆく淋しさ

さわやかな夕風うけて立つ庭に萩揺れ揺れてこほろぎの鳴く

野の露を恋うるか籠のきりぎりす児の枕辺に声高く鳴く

喜びも悲しみも歌に託しつつ生くるもたのしや貧しくはあれど

をこたらずはげみてゆかむ歌に得しこの喜びに誇り持ちつつ




努  力

江  戸  久  子

うたの教へ母より受けて十八年努力せぼやとひたすら思ふ

今年こそ幸あれかしと除夜の鐘ききをへて夫と初詣でする

かがり火の燃ゆる氏神縁起よき昆布茶すすりて幸をぞ祈る

世の中の生くるすべての安らぎをかみに祈りぬ新年のあさ

にひ年の屠蘇祝ひつつ張り切りて夫は五十才の抱負かたれり

成人式迎へし吾娘(あこ)をうつくしみはれ着まとふをしばし見つむる

夜ふけても帰らぬ夫を持ちわびてかどに出づれば三日月冴ゆる

国宝の千古の仏像ならびゐて奈良の博物館衿ただし見る

花咲けるあせびの杜もしづかなるいかるがの里の大和路をゆく

教へられまた教へつつふみよみてしたしき友と歌がたりする




思  ひ  出

松 本  皐 月

新しほの歌集(うた)に結ばるる我が糸の師の導きを今も伝へむ

朝まだき比咩宮詣でて師とともに空腹おぼえおハギニツづつ

小夜ふけてカジカきかむと手取川師の見守りに闇路下りたつ

羽咋よりえびす大黒つれましぬ鯛と俵はあとの御船か

満開のさくらの中をゆく川の水の面下す花筏かな

わらび狩り友を誘ひて来し山に得物乏しみ村人に買ふ

湖の渚に動く稚魚のむれ藻の香したひて集ひくるかも

そと聴きぬ萩のしをりどおしあけて茶室の庭になくむしのねを

桶なほす翁の木槌やすらへば煙草のけむり輪に流れつつ

砂浜に夕闇せまり沖遠く夜釣りのふねの火影きらめく




師の君を慕ひて

山  岸  も  ん

師の君の一夜わが家にやどりまししゑにしは深く忘られなくに

燃えて咲くわが家のつつじ愛でましし師の言の葉の耳にのこれど

師の君の蒔きしわじまの鹿鳴会文の林は枝葉栄えて

筆とりて歌を書かむとする墨のかをりただよう机にむかふ

𣵀槃会に詣でし寺の山門になるは無情の鐘のひびきか




四 季 の 歌

三  谷  復二郎

大雪も後なく消えて荒庭に椿花咲きみつばち舞ふも

吾子帰る春の休みも近づけり小庭をこめて紫らん匂ふも

けしの花静かに咲きて深谷の宿の湯殿に湯けむり立つも

夾竹桃咲きほこりたる正午すぎ裏の板塀を猫の渡るも

夜もすがら鳴き通したる虫の音も細くなりけり朝日昇れば

にわとりの時を告げれば牛も鳴き山かげの村柿の実みのる

豆腐やのベルの音一つどこへ行くたそがれ過ぎし雪の山路を

雪降れば垣根も岡もおしなべて広くなりけり又暖かく




岩  魚

浅  川  あさを

紫の光り放てりま清水にすめる岩魚の鮮度めにしむ

なつかしき師の君遠くさりませど一粒の麦万倍をたたふ

諸草の萌ゆる空航早蕨も交へてかるく土をもたげり

お神輿の渡河も終りて若人等酒をあたため火を焚きて憩ふ

朝まだき藤のふくらみほの見えてのどけき庭の若葉がくれに

新装の八号線なり沿道の田を埋立てて工場並ぶ

うまごらと夕餉たのしも寄鍋の柚の香りに故郷思ふ

進学の道はけはしくひとすじに励みしうまご今日はたたへむ

久に来し都の空は茜して吾がしづまりし心浮立つ

淋しさは心のすみに残れども都の春のあかきあけぼの




追  憶

久  保  か の 子

歌の師の形見となりし短冊を朝夕しのぶ枕屏風に

しづかなる春のま夜中隣り家より話声して笑ひもまじる




海  上  船

(故) 新  橋  文  子

君のためみ軍ふねのゆくところ波もしづまれ風もしづまれ  (昭和十八年度・明治神宮選歌)





(彩雲会の起りその他)

大正の始に尾山神社の御霊屋に於てはじめる
十周年記念(大正十四年)尾山神社に於て
二十周年記念(昭和十年三月)長土塀東与三郎方にて
四十周年記念(昭和三十年四月)尾山神社に於て
五十周年記念(昭和四十年四月) 同
      ○
鍛 冶 八 幡      初めは小人数にて
源氏物語講義      鴻巣先生のお宅にて
江戸先生歌集「にひしは」発刊昭和二十四年秋
      ○
金沢市文化賞授賞   昭和二十六年十一月三日
歌 碑 建 立      昭和二十八年十一月十六日(先生古稀の御祝)



あ と が き

 思へば早いもので江戸先生が亡くなられて、すでに四年の月日がすぎ去り、彩雲会もこの春、創立五十周年を迎へしを機に記念歌集発刊の議も起こり、その準備をすすめつつ去る四月二十九日午前十一時より、彩雲会発祥ゆかりの処尾山神社に於いて、記念式典を、おごそかにあげ得たことを、会員ともども喜びにたへません。
 折悪しく当日は小雨けむる日ではあったが、東京の武島先生より祝歌をいただき、北国新聞社の上山南洋氏の出席、小松七尾、羽咋、美川等より会員の参集ありたり。
 式典を終りて一同記念写真をとり、祝賀会場たる、斉館にうつり、岸さんの挨拶にはじまり、上山氏の祝辞、懐旧談、祝歌朗詠、更に会員諸氏の祝歌披搆、つづいて酒宴にうつり祝盃を重ねつつ和やかにうちくつろぎ、すぎし日の愉しき、悲しき、思ひ出語りに花さき、その間、江戸先生作詞、松本師匠作曲の長唄「にひしほ」の演奏に一同耳をかたむけ、亡き先生を新に偲び、可愛いい娘さんの巧な踊りに目を見はり、また過ぐる年、数度にわたり羽衣先生を迎えて七尾、和倉、輪島、山中、粟津、山代、片山津の各温泉その他海に、山に遊びし、思い出話はいつ果つるべくもなく時のすぐるも忘れて、やうやう三時すぎ散会なし、雨けむる境内の先生の歌碑に別れを告げた。
 五十年といえば長いもので、その間すでに二十余名の会員が亡くなられており、いづれ折を見てみなさんに計り追悼会も、とり行いたいと考えております。
 尚この歌集出刊にあたりて、岸、鈴木、中手、江戸、吉野さんたちに多大のお骨折いただきましたことを深く感謝いたします。
 歌集名は江戸先生ありし日の筆跡より選び表紙画は、吉野さんにお願いしたものです。

                       亡き歌の友垣を偲びつつ
                         芳  郷  記

    迫 記
 何しろ素人のこととて編輯及校正その他充分気を配りしも不馴れのため不備の点も大いことと思われますが悪からず御了承お赦し願い上げます。
 なお印刷所の橋本さんに多大な御配慮給はりしこと、ここに厚く御礼申し上げます。
                             六、二三 再校終て記



会 員 住 所

金沢市菊川町二丁目三〇の一五            岸   馨 子
東京都世田谷区深沢町三の二八            大 坪 外与子
金沢市水溜町二八            新 橋 芳 郷
金沢市裏千日町五三            丸 山 い ゑ
金沢市池田町四番丁            渡 辺 初 雄
輪島市鳳至町            久 保 かず子
羽咋市羽咋町飯山            竹 内 貞 子
金沢市本多町二〒目九番地四の三            鈴 木 倭 文
金沢市幸町十一の一四            市 川 栄 子
小松市立明寺            久志井 き た
金沢市博労町三四ノ一八            松 川   艶
金沢市弥勒町力四九            新 保 ち よ
金沢市泉野町二丁目七の二十            中 手 幾 代
石川郡美川町北町            北 川 美登里
小松市八日市町            冨 岡 まさ子
小松市今江町ヌ六            道 場 み か
金沢市石引四丁目            坂 本 華 心
金沢市山上町五丁目力一四の一            中 西   幸
金沢市広坂通一五四            坂 尻 はつえ
金沢市柿木畠            和 田 つね子
金沢市田井町ト八七            吉 野 美枝子
金沢市石坂与力町一九ノ二            桜 井 久 栄
輪島市鳳至町            閨 崎 初 枝
金沢布石引三丁目            松 岡 正 枝
静岡県引佐町井伊谷城山社宅二四            井 田 美 代
金沢市長町五番丁六四            柚 木 一 枝
金沢市東馬場町            笠 島 澄 子
七尾市飯川            合 田 喜久子
金沢市兼六町            吉 竹 千代子
金沢市石引四丁目二ノ七            江 戸 久 子
金沢布石引二丁目二九ノ五            松 本 皐 月
輪島市鳳至町            山 岸 も ん
金沢市大工町            三 谷 復二郎
小松市寺町            浅 川 あさを
輪島市河井町            久 保 かの子


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