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小川一水

  アイテム一覧  
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
時砂の王 (ハヤカワ文庫JA) 第六大陸〈1〉 (ハヤカワ文庫JA) 不全世界の創造手(アーキテクト) (朝日ノベルズ) 第六大陸〈2〉 (ハヤカワ文庫JA) 風の邦、星の渚―レーズスフェント興亡記 フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫JA) ファイナルシーカー レスキューウィングス (MF文庫ダ・ヴィンチ) 老ヴォールの惑星 (次世代型作家のリアル・フィクション ハヤカワ文庫 JA (809)) 天涯の砦 (ハヤカワ文庫JA) 第六大陸 1
時砂の王 (ハヤカワ文庫JA) 第六大陸〈1〉 (ハヤカワ文庫.. 不全世界の創造手(アーキテクト.. 第六大陸〈2〉 (ハヤカワ文庫.. 風の邦、星の渚―レーズスフェン.. フリーランチの時代 (ハヤカワ.. ファイナルシーカー レスキュー.. 老ヴォールの惑星 (次世代型作.. 天涯の砦 (ハヤカワ文庫JA) 第六大陸 1

1 

時砂の王 (ハヤカワ文庫JA)

[ 文庫 ]
時砂の王 (ハヤカワ文庫JA)

・小川 一水
【早川書房】
発売日: 2007-10

参考価格: 630 円(税込)
販売価格: 630 円(税込)
時砂の王 (ハヤカワ文庫JA)
小川 一水
小川 一水
カスタマー平均評価:  4.5
何処とも無く現れ人類を殲滅したETと
戦うために、人類が滅亡することの無い
未来を目指し歴史に介入し続ける戦士達と、
邪馬台国の若き女王、卑弥呼を軸として、
未来、近代、世界中のあらゆる時間を戦い、
そして圧巻の結末を迎える。

本の帯には、こう書いてある。

  私は2300年後の世界から来た。
  だが、ここの未来からではない。
  多くの滅びた時間枝を渡ってきた。

戦士達は生まれた世界に2度と帰れない。
過去への介入で未来を変えてしまうからだ。
まさにタイムトラベルの王道のストーリー。

人間らしさ、魂の揺れ動く様が繊細に描かれ、
この王道のようなストーリーに深みを与え、
登場する人物の表情も豊かにしている。

イギリスSFのような硬派な手応えと、
翻訳本には無い和風な舞台装置が見事だ。

間違いなく面白い。 まず言っておきたい。この本は買いだ。
作者の小説を何冊か読んだが、文才はあるものの小学校の学芸会のような幼稚な
ストーリーに辟易していた。ところが、本作を読んで驚いた。なんと大人の物語に
なっていることか。はじめてマトモな小川作品に出会えた。

科学的に納得できるタイムトラベルSFは事実上無理であるとは思うが、本書はかなり
よく出来ている。タイムパラドックスの回避の仕方や、敵が人類を襲う真の理由なども
うまく説明できている。もともと、科学設定や筆力には定評があっただけに、
ストーリーがうまくなったので鬼に金棒である。ただ、邪馬台国のパートが読みにくい
のがやや難点か。今後、この調子で大作長編を描けることを願う。
小川一水もうまくなったなあ
まとめちゃうと、数百年後の未来から数十万年前の過去にわたって繰り広げられる時間戦争&バーサーカーのアレンジ。の割りには登場人物がかなり固定されていて、おまけにかなり悲しい方向の恋愛小説の体裁をとっているおかげで、感情移入しやすくてすらすら読める。時間モノにありがちな時制の混乱も最小限だし。

まぁ、主要舞台が邪馬台国って時点で勝ちは見えたよな。小川一水は、こういう手垢の付いたようなテーマを扱って新鮮に読ませるのも上手いなぁ。

時間は他世界解釈のバリエーションで、ちょっと都合よく捻じ曲げてある部分があるものの、まぁ、スペオペだと思って読めば(←考証にイチャモンをつけずに済ます魔法の呪文)。 手垢のついたテーマだが、読ませ方が上手い!
登場人物などなかなか面白い設定で楽しみましたし、ほとんど一気に読んでしまったのですが、あとから、よく考えたら、これってバーサーカーそのままだよね。
自己増殖する殺人ロボット、しかもタイムスリップして、祖先を殺そうとするストーリも入っている。
SFとしては、この辺り大いに割り引いて考えるべきですが、ライトノベルの類だと思えば、かなり満足。
楽しみましたが
設定もストーリーがとてもよかったです。
でも、全体的にもう少し深みを持たせられたのではと感じてしまいました。
なんとなく淡白な印象でした。
それがよさなのかもしれないのですが・・・。
特に人物設定がいいだけに、
どうしても惜しい気がしてしまうのです。 なにかとっても惜しい気がして

第六大陸〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

[ 文庫 ]
第六大陸〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

・小川 一水
【早川書房】
発売日: 2003-06

参考価格: 714 円(税込)
販売価格: 714 円(税込)
第六大陸〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)
小川 一水
小川 一水
カスタマー平均評価:  4.5
現在の人類が,宇宙開発に夢を失い,月面基地や火星コロニーなどは,非現実的
な存在としてSFの世界でも語られなくなっている。
こんな現在から約30年ほど先の,ほんのチョット未来が舞台。現在と区別がつ
かないくらい近い未来に,夢を失い地球に閉じこめれた人類を,宇宙に開放しよ
うと,民間企業が立ち上がり,月をあらたな大陸のように開発する物語です。
資金調達や法律問題などの企業活動もきっちり描き,現在ある技術をほんのチョ
ット拡張しただけのリアルな技術だけを使い,極めてリアルで未来ではなく現在
に起こっても不思議でないと感じさせる内容です。

月面開発計画だけでなく,それに関わる人間たちのドラマを折り込みながら展開
されてゆきます。その人間関係もとても魅力的です。

月に兎がいないことも,火星人がいないことも判ってしまい。地球温暖化や人口
問題など暗い話題しかない今ですが,この本を読むと未来に少しだけ希望が持て
るようになります。下巻の最後のSF的展開も魅力です。 第六大陸とは月のこと
実現可能かも?と思わせるリアリティ溢れる設定。
現実にはありえない、日本の民間企業による月基地設営
を、主人公の青年と少女の目を通して描く、科学SF。

こんな企業が日本にあったら…などと思います。
実現可能かも?
恥人(ちじん)に勧められて読んだのですが・・・

10代で天才で勝ち気でお嬢の主人公!(ではないが) 

萌え世代である私が、これで萌えないでいられるか? 
いや、
「あえて言おう!いられまいと!」
と、思わず反語&独裁者風になってしまうほど萌えます。

私のように、世界の中心に萌えを置くようなペケペケさん
ではなく、他の方が仰ってるように、SFとしてみても十二分に、
楽しめます。

よくこの手のSFでありがちなトンデモ理論とかなどが出てくると
想像では無く、これまたペケペケの世界に突入してしまいますが、
作中の技術等は、
「ありえないモノ」
ではなく、
「もしかしたら・・・」
の範囲で書かれており、非常に想像力を膨らませ、楽しむこと
もできる作品です(普通はそっちがメインだ)。

総評として、萌え&SFにおいて非常に優れた作品です。 「たった一つの冴えない見方」
 煽り文というか紹介文が、これほど似合う作品も珍しい。既に引き合いに出した人が居るが、確かにこれはSF版プロジェクトXというのが相応しいと思う。また小川氏には珍しく、人間社会の暗部である妬みや嫉みが、最もらしい理屈をもって挑戦者に立ちはだかる描写も優れている。それに対する解決法は、例によって人間に対するポシティブな小川氏だが。作家によっては、ネガティブ・キャンペーン合戦や印象操作など、もっと厭らしく書き込む事も出来ただろうが、その分多分感動は薄れただろう。<br> 建造費に対する試算がやや甘いとの話も聞いた事があるが、少なくとも全否定出来る程のものでは無いらしい。実際に自立型ロボットを使った、コンクリート・ブロックによる月面建築は十年以上昔から(それも日本で)提案されており、流石は調査・取材に定評のある小川氏だ。<br> 私自身は導きの星で小川氏を知った口で、氏の斬新な切り口を賞賛して止まないが、この作品は実現性と手堅く纏まった内容とで小川一水を代表する作品だと考える。最後のドンデン返しもやり過ぎてはいないし、続編を想像してみるのも楽しいかも知れない。<br> 小川一水を未読の人は、この作品から入るのがお奨め。 竣工開始
近未来の日本が舞台なのですが、とっても魅力的。<br>こんな日本にしていけたらなあ、と思える世界でした。<br>ストーリーもカバーを描いている幸村誠さんのプラネテスが好きなら、<br>絶対楽しむことができると思います。 こんな日本に住みたい

不全世界の創造手(アーキテクト) (朝日ノベルズ)

[ 新書 ]
不全世界の創造手(アーキテクト) (朝日ノベルズ)

・小川 一水
【朝日新聞出版】
発売日: 2008-12-19

参考価格: 945 円(税込)
販売価格: 945 円(税込)
不全世界の創造手(アーキテクト) (朝日ノベルズ)
小川 一水
小川 一水
こいでたく
カスタマー平均評価:  4
生産性、モノづくり、技術革新、それぞれの善い面も悪い面も物語には描かれていて、
それでも、その先に希望を持てる物語です。
自分で自分を複製するマシンの実現(しかもエコ)は、計画的に、時には偶発的に、
世界を静かに震撼させていきます。同時に、雇用問題、戦争と貧困、国際政治の圧力と、
次々に問題は降りかかるのですが、主人公は、造り手の信念を持って問題を乗り越えていきます。
造った技術で、世界にどう影響を与えるのか、どんな未来にしたいのか、
ひとつひとつ考えていきます。

本書のような未来がくれば、今とは違う未来が、さらに描けるのではないかと
希望を持ちました。目先の技術の素晴らしさを喧伝するだけでなく、
その先の未来を見据えたモノづくりは、久々に清々しく、温かい読後感でした。

技術革新のその先の先
「日本の町工場は世界に誇るものづくりの砦」なんて言われて久しい世の中です。
安価な海外製品と銀行の貸し渋りに苦しみながら、それでも生きるために働かなくてはならない。もしも、町工場のオッサンが生活苦から解放されて、好きなモノだけを造れるとしたら…
もしかしたら、世界を変える創造をしてくれるかも……
なんて思わせてくれる、明るい未来のお話です。悲しい要素はほとんどありません。
「暗い話はいやだなぁ……」なんて考えてる人にはお勧めですね。

キャラクターはテンプレ通りな感じはしますが、とても魅力的で好きです。
エキセントリックなヒロインが当たり前の昨今、
なんだかぱっとしないヒロインを見て安心しました。

そんな魅力的なキャラが登場する本作ですが、主人公の創作活動とその経過が話のメインですので、キャラ同士のからみが物足りない気がします。
もっと彼らの事が知りたかった! ものづくりファンタジー
小川一水がずっと抱えている二つの欠点の内、一つがある程度改善されている一方、もう片方はむしろ悪化しています。

改善点は、毎回出てくる物語上不要・又は描き損なって「居ない方がマシ」になっている美少女キャラ。今回は、ある程度きちんとした書き込みがなされ、物語の主軸と個人的な問題がそれなりに連携していて、かなり良くなっています。相変わらず薄いと言えば薄いですが、彼女が余り前面に出ても仕方がない話なので気になりません。
逆に、彼女の母親については、動かし方次第でかなり面白いコマになったのではないかと、勿体なく感じました。(つまり、出番が少ないのに・少ないだけに?魅力的なのです)

ただ、もう片方。性善説的な世界観による、考証を放棄するような終盤の展開は相変わらず。特に、失敗国家として名高い某国を改善していく過程は、政治的にも技術的にも突っ込みどころが多すぎて見ていられません。
この部分は、生産性の向上が世界を幸せにするかと言う議論、及び理念的には必ずしも対立しないライバルとの相克、それにVMマシン軍事利用の可能性などのメインテーマが重なっています。にもかかわらず、どれも明確な回答を出さないまま、既成事実のようにシナリオがハッピーエンドへ向けて展開するため、説得力が著しく不足しています。

人間性を最小限に抑えた「老ヴォールの惑星」が名作だった事を考えると、決して作者の力量が不足しているわけではありません。ただ、キャラクターの呪縛から逃れられないライトノベルのフォーマットとは、やはり合わない人なのではないかとの感を強くしました。 改善点とそのままの点
 オンリーワンの技術を持った会社の御曹司であり、才能ある技術者でもある祐機は、十二歳の時に会社の買収という憂き目に会う。仕掛けたのは、世界生産に関する一般協定事務局(GAWP)。彼らは世界の生産性を向上させるための国際機関であり、親会社の生産性を向上させるために、祐機の実家の買収を促したのであった。それから5年、少女投資家のジスレーヌからの支援を受けることに成功した祐機は、自己複製機能を持つ作業ロボットの製造に成功する。彼の夢は、人類を義務的生産から開放し、自由な創造活動を行える社会を実現することである。
 GAWPの推進するグローバル化や、生産性の向上の名の下に行われる資本の集中に批判的な祐機だが、新しい技術を導入することは古いシステムを淘汰することにつながり、古いシステムに従って生きている人の生活を圧迫するし、新しい技術を開発するためにはお金を集めなくてはならないので、やっていることはGAWPの活動と大差ない。このため、中盤くらいまでは気分悪い感じで読み進めていたのだが、終盤に近くなり、GAWPの失敗に学んで少しやり方が変わってきてからは、さわやかに読めた。そうなるとこの作品は、「導きの星」や「風の邦、星の渚」で描かれた超越者が社会のあり方に干渉する構造を、対等の立場で、現代社会に置き換えたように見えてくる。ちょっとの違いなのに、非常に生々しく、国際支援のあり方を問うた物語に変わってしまう。

 結局、人類社会を変革するような活動には、莫大なお金がいる。そのお金を、GAWPは民間企業から集めるし、祐機はジスレーヌの投資活動から得る。現実の社会で各国政府が行う活動は、税金という形で国民から徴収する。投資者はROIの向上を求めるから、活動から何らかの利益を得る必要がある。逆に言うと、(短期的)利益が得られない活動はできない。だから、拙速に、押し付けがましい行動になってしまうのだと思う。
 ただ、長期的視野にたって行動することが出来れば、短期的には損をするかもしれないけれど、いずれは利益を得ることが出来るはず。そのように考えることが出来るならば、これまでにはない様な活動が出来るのだろう。最後に祐機が行った活動は正にそうだと思うし、ジスレーヌの母親のオービーヌが行った投資はそういう活動から利益を得ようとする選択だと思う。 技術の話から政治の話へ

第六大陸〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)

[ 文庫 ]
第六大陸〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)

・小川 一水
【早川書房】
発売日: 2003-08

参考価格: 714 円(税込)
販売価格: 714 円(税込)
第六大陸〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)
小川 一水
小川 一水
カスタマー平均評価:  4
小川ノベルで評価できるのはハヤカワのだけ
他の本を興味を覚えて見たら、とんでもない量産駄作のライトノベル
ばかりなので気をつけたい作家です。
小川ノベルで評価できるのはハヤカワのだけ
面白い小説です,星3つにしたのはもう少し頑張ればもっと面白くなったように思ったからです。お勧めしたい作品です。<p>良かった点<br>・SFでありながら極めて近い将来を想定した舞台設定のため,専門知識がなくとも入り込みやすいストーリーだったと思います<br>・上記とかぶりますが,ほぼ現代を想定した内容のため,夢が広がりました,アポロ着陸がウソだとか言われている今だからこそ,こういうストーリーが感動を呼ぶと思いました<p>悪かった点<br>・世界が狭いように思いました,リアリティを追求した結果かもしれませんが,想像しやすい近未来(5年後位?)を舞台にしたが故に,矛盾点やありえないと感じてしまう状況が多くありました<br>・同氏に共通のことのようですが,真の意味での悪人が存在しないため予定調和の結末で,読者を良い意味で裏切るという面がなく,サプライズは無い穏当な内容でした(これが良いという方もいらっしゃるとは思いますが)<p>いじょ。 惜しむらくは,世界設定の中途半端さか
あの空に浮かんでいる月に行きたい。そして願わくば月の先、より遠くの世界へ行きたい。そういう想いを持っている人は本書を読みましょう、いますぐに。<p>物語の舞台は私たちが現在住んでいる世界よりも少し未来の世界が舞台です。主人公たちはNASAやソ連といった大国の政府機関に所属するエリートではなく、ごく普通の民間企業に関わる人々。そして、「第六大陸」では荒唐無稽な技術が描かれていません。実現可能に思える技術による月の開発が描かれています。読んでいてワクワクしました。作者の小川一水は良く取材しているので、作中に描かれていることは実際に現実でも起こりうるのではないのかと思いました(もちろんSFなので適度な嘘、Fictionが盛り込まれています)。<p>19世紀、かつて人類はジュール・ヴェルヌの月面への旅行物語を読んで月へ行くことを夢みました。一方、現代に住む我々は「第六大陸」を読んで地球以外の星に住むという夢を見ます。近い将来、本書を読んで地球を飛び出していく人々が現れることを私は希望します。<p>月にロマンを抱いている人、科学技術に対して興味のある人、困難な開発を成し遂げる技術者に惹かれる人は本書を読みましょう。本書はそんな想いを満たしてくれるオススメのSF小説です。 「もっと高く、もっと遠くへ」この願いが人々に希望を抱かせ、そして人類を進歩させる。
久々に堪能した。<br>開拓もののSFとして間違いなく出色。<br>今年度の星雲賞はこれか? むう…。
関係者の死、計画への非難、資金的危機。<br>壮大な計画であるがゆえに、齟齬や横槍等が発生するも、<br>相次ぐピンチを乗り越えて、人間が住まうことを許されていない<br>レゴリスの野に「第六大陸」は完成する。<p>国家ではなく、あくまで民間主体のプロジェクトであるがゆえに、<br>突然の横風に翻弄されることもあるが、<p>よりピュアに目的完遂のために邁進できるということが<br>最も印象的な点である。<p>タイトルがなんともいえず良い。<br>それに、素材もいかようにも想像させてくれる幅を持っている。<br>それだけに残念なのは、2巻で終わったことである。 遭遇

風の邦、星の渚―レーズスフェント興亡記

[ 単行本 ]
風の邦、星の渚―レーズスフェント興亡記

・小川 一水
【角川春樹事務所】
発売日: 2008-10

参考価格: 1,785 円(税込)
販売価格: 1,785 円(税込)
風の邦、星の渚―レーズスフェント興亡記 ※一部大型商品を除く
小川 一水
小川 一水
カスタマー平均評価:  5
☆5のコメントが多く、時砂の王でとても感動したので、ちょっと高いハードカバーでしたが注文してみました。

一気に読破させられた今の気持ちは「良い本に出会ったなぁ↑」というもの。
ゼロから始まる二人の兄弟が、不可能にも思えるゴールにたどり着くのは感動です。

読後、誰もが「あの町」に故郷を感じることでしょう。
に、と目を細める笑顔が迎えてくれるかもしれませんね。 素晴らしい本でした。
ひさしぶりに、長編を一気読みしました。

SF的要素をスパイスにした、街と人々の物語です。小川一水の長編では一番気に入りました。 ぐいぐい引き込む作品
小川一水初のハードカバーは、史実を基にした歴史ファンタジー。
自分は世界史に詳しくないので、この物語の世界がどれだけ史実に正確なのかはわかりませんが、そんなことはまったく気にならないくらい楽しめました。

魅力あるキャラクターたちが成長していくさまはもちろん、この物語の特色はやはり都市の成長にスポットライトがあてられているところ。
はじめは何もなかった都市が発展していくさまには、子供のようにわくわくさせられました。
その他にも、せつない恋模様や緊迫感ある戦闘シーン、未知の生命体との交流など、みどころは盛りだくさん。
ページは多いですが、中身が濃いために冗長さをまったく感じさせませんでした。

価格に見合った、もしくはそれ以上のものを提供してくれた、素晴らしい一冊です。 素晴らしいの一言
SFを主戦場に様々な趣向の作品を書く小川氏の最新作。
今回の趣向は歴史ファンタジー。
中世終期、14世紀のローマ帝国(ドイツ)に起きたひとつの街の勃興を四半世紀にかけて描く。

あらすじ:
帝国の辺境、モール荘に若き騎士が荘司として遣わされた。
事実上の流刑である。
そして、着いた先の村は騎士の想像する以上に枯れ果て、死にかけた村であった。
そんな僻地に着任した騎士が内情の把握に努めるのもつかの間、蛮族による襲撃予告がもたらされ・・・。

というように始まる“レーズスフェント”なる街の成立から発展までの一大記。
中心となり奔走するひとりの人物をメインに、街や都市などのコミュニティの興りからその繁栄・維持、幾多の苦難が描かれます。
これがもう、読み進める間の高揚・興奮や読後の満足感の充足振りがたまらないです。
この分野は『第六大陸』や『復活の地』(こちらは既にあるものの再建ですが)といった前歴がありますし、小川さんがもっとも得意とする領域なのかも。
小川作品を読む度に言っている気がしますが、「さすが」の一言を送りたい作品。

ちなみに地理や歴史的な当時の勢力図など大雑把な概観は史実に因ります。
但し、当時には絶対なかった要素としてファンタジー・・・というよりSFでしょうか、地球外の生命体が物語に深く関与してきます。
とはいえ地球外と言っても時代が時代であり、物語が星間規模にまで発展するような規模の拡大はなし。
エイリアンといったものでもなく、単純に「人ならざる超常の力を持つ精霊や土地神のようなもの」が居る物語と考えて頂ければ良いです。

これまで文庫で著作が発売されることが多かっただけにハードカバーの今回はお値段も張りますが、それだけの価値はあります。
お薦めです。 小川一水初のハードカバー、渾身の一作
この作品を読んでいると佐藤賢一の「傭兵ピェール」を彷彿させるものがある。片や15世紀、百年戦争のフランス。このレーズフェントは14世紀の神聖ローマ帝国の辺境。と場所は違えど、雰囲気はよく似ている。また、主人公の背景。片や、伯爵家の私生児、片や、男爵家の異母兄弟の三男と背景やラストのあたりまでが同じような立場となっている。更にピエールには勝利の女神がおり、レーズフェントには泉の妖精が味方をする。異なる点を上げるとレーズフェントにはファンタジー的SF要素があり、ピエールはビターな大人のファンタジーという趣であろうか。兎にも角にも、ピエール以来の読み応えのある中世の物語で嬉しくなりました。レーズが気に入った方は、佐藤賢一の「傭兵ピェール」や「双頭の鷲」をお読みいただくことをお勧めします。別な舞台で、この感動をもう一度味わえます。レーズは、小川作品の中では、自分的に「復活の地」「砂の王」「導きの星(4巻のみ)」に匹敵する代表作となると感じています。 傭兵ピェールとレーズフェント

フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫JA)

[ 文庫 ]
フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫JA)

・小川 一水
【早川書房】
発売日: 2008-07

参考価格: 693 円(税込)
販売価格: 693 円(税込)
フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫JA)
小川 一水
小川 一水
カスタマー平均評価:  4
相変わらずの小川一水的軽妙さが楽しめる。
もちろん、それを文字通り”軽い”ととるかは好みだろうが、読む側を作品世界に引き込むだけの魅力は十分。

腰を据えて読むというより、通勤・通学のともに。 取り回しの良さ。
表題作はそこそこ。結局一番面白かったのが
ラストの一編で、時砂の王の番外編という感じ。
読み始めてすぐ「あっ、時砂の王みたい!」と
ワクワクしてたらまんまそれだったという。

不老不死になっていく日本とか
おお……!というアイデアはあるものの、
やっぱ「老ヴォール」が素晴らしすぎて。
あの感動の上を求めてしまう。

いや、でも日本SFここにあり!という感じで、
読んで損なし、いい時間を過ごさせてもらいました。 表紙が卑怯すぎる
小川一水の短編集です。収録させれている短編は5つ。
そのうち4の短編に共通したテーマは、「不老不死」ないし「生きていることの
意味」です。
不死を手にいれた人間が登場しますが、短編毎に不死の形態が異なっています。
ナノマシン、遺伝子工学、医療の進歩など実に様々な不死があるものだと関心し
ます。しかも、そのすべてが科学的リアリティがあり、科学があとほんのちょっ
と進歩したら実現しそうなだと思える不死ばかりです。

最後の短編は、「時砂の王」の外伝的短編です。
時を越えてETの掃討を続けるメッセンジャーは、不死であるともいえます。

ストーリのほうもピカイチです。ハードSFなんだけど、ラノベのように軽く楽しく読めてしまいます。
お勧めです。 死なずにいることと、生きていること
「誓って以前のあなたと同じあなたよ」

これ、表題作の、火星の氷冠に生息していたエイリアンのセリフ。
侵食される前と後の主体の同一性はきっと証明できないと思うけど、とっても魅力的な一節。

昨日の私と今日の私が同じ私なのか、現在の延長をはるかに超えた技術の産物として脳を忠実に
トレースして再現された私は私なのか、物質電送機のミスで電送先に再構成されてしまったもう一人
の私は私なのか、この私が死んでしまって再構成された私が復活しても、それは私なのか、チューリング
テストをパスする中国語の部屋が、全体システムとして私の出力を真似し、それを私の知人や肉親が
私と区別できなければ、そのシステムは私なのか。
複数の分野をまたいで、非常に長く議論されるテーマですが、やっぱり私は、私とそっくりな反応をする
何物かがあったとして、それを私と客観的に区別できない、というところまでは同意できても、それはや
はりこの私ではない、としか思えません(しかし、この私と、客観的にこの私と区別できない何かが、そも
そも区別できるという前提すら疑問だったりして懊悩中)。

それでも、この私にとって私だと納得しているこの私が、今のこの私とは別の者になってしまうのであって
も、それでも人間が人間の創り出す技術によって、この人間を超えて(倫理的方向性は不問として)
変化していくことに、積極的に肯定的です。
人間は、その限界も哀しさも愚かさも含んで、それで人間なのだというお話しを知らないわけじゃないけ
れど(本当にその「愚かさ」をわかって言っているのか、とか軽くツッコんでみたりしつつ)、日々の平凡な
喜怒哀楽にこそ大事だという価値も非常に了解ではあるけれど、それでも、個人的には、人類が、当
の人類の産み出した技術によって、人類以外のものに変異していくことには肯定的。

表題作の他の作品にも、この「私」がこの「身体」やこの「社会」に依存しない・ないし支援されない場合
の思考実験に満ちているように読めます。

そんなことを普段から考えているわけじゃないけど、本書に無理矢理思い出させられ中。
これSFの醍醐味でございましたよ。 今の私が消滅しても
最後の1編が時砂の王の番外編。
それ以外は不死をテーマにした話。
今までのような派手さはなく哲学的なところが多いかな?
自分的には最後以外暇な話でした。 良し悪し分かれるところ

ファイナルシーカー レスキューウィングス (MF文庫ダ・ヴィンチ)

[ 文庫 ]
ファイナルシーカー レスキューウィングス (MF文庫ダ・ヴィンチ)

・小川 一水
【メディアファクトリー】
発売日: 2008-10-22

参考価格: 650 円(税込)
販売価格: 650 円(税込)
ファイナルシーカー レスキューウィングス (MF文庫ダ・ヴィンチ)
小川 一水
小川 一水
山本 七式
カスタマー平均評価:  3
でもMF文庫J版の表紙の方が作品の世界観(設定)に則してるような…
レビューもそちらに多数上がっていますので参考にどうぞ。
→ファイナルシーカー レスキューウイングス (MF文庫J)

もしもヘリコプターの大活躍が読みたい!のならこちらをどうぞ。
文句なしでお勧めです。
→回転翼の天使―ジュエルボックス・ナビゲイター (ハルキ文庫)

追記
表紙絵が格好良くなりました

老ヴォールの惑星 (次世代型作家のリアル・フィクション ハヤカワ文庫 JA (809))

[ 文庫 ]
老ヴォールの惑星 (次世代型作家のリアル・フィクション ハヤカワ文庫 JA (809))

・小川 一水
【早川書房】
発売日: 2005-08-09

参考価格: 756 円(税込)
販売価格: 756 円(税込)
老ヴォールの惑星 (次世代型作家のリアル・フィクション ハヤカワ文庫 JA (809))
小川 一水
小川 一水
カスタマー平均評価:  4.5
 短編集だが、比較的面白かったのは「ギャルナフカの迷宮」のみ。生き残りをかけた迷路での戦いは、久しぶりにわくわくしながら読めた。ただ、そんな中でも人間て繁殖するんだなーというのが、ちょっと文句のあるところ。
 「漂った男」も、まあまあではある。なまじ通信機があるために狂ってしまうこともできない中途半端な孤独がよく描けている。
 あとの2作は、正直よくわからない。日本人のSFというものをあまり読んでいないので、どんな位置にあるのかもわからないが、続けて同じ作家のものを読もうという気にはならなかった。 日本人の限界だろうか
短編が四話収録されていて、それぞれ面白い結末です。
SFをたくさん読む人にとってストーリーの意外性は少ないかも知れませんが、
登場人物が魅力的です。

困難な状況に晒された人間がとる行動に、
哲学的に考えさせられる面も。 浪漫あるSF
各短(中)編は、それぞれのカラクリや設定をベースにして、突き詰めたらこんなストーリーができた、って感じの小説です。
ハードSFではないけれど、ハード的ではあります。ハード的というところが味噌で、肩に力を入れずあっけらかんとして楽しめます。すべての小説のベースにホジティブ志向があります。その意味でも楽しめます。 ひとつのカラクリをベースにしたハード的SF短編集
渋いですね。ずしりと持ち重りのする短編が揃っています。
でも、老練という感じはまだまだ。
勢いあまって突っ走ってしまったり、理屈倒れになりそうな点(他の方もおっしゃってますが、「幸せになる箱庭」はちょっと落ちる印象かな・・・)も見受けられますが、何より生きることに対する肯定感、共感が全体を強く貫いて、それが物語の根底を支えている感じ。
独りよがりなペシミズムがどこにもないのが嬉しい。

同性としては、出てくる女性の造型がちょっと微妙・・・という気がしないでもないですが、主人公はみんな魅力的な血肉を備えています。
「老ヴォールの惑星」の生命体の造型や、「漂った男」の主人公たちのやり取りなど、どこかほのぼのさせてジーンとさせるような箇所が、もっともっと増えてくれるといいですね。 渋いけれど、老練ではない
日本における新時代のSF作家の中でも、この人の名前は一際目立っている。SF好きなら眼にした事があるかもしれない。ただ、著者は特に長編で有名である。短編ではどうなのか、私は著者の真価を確かめるつもりで購入した。そして、その信頼は裏切られなかった。
収録されている四つの短編全てが質が高い。全て違うテーマを設定した短編ながら、全部の味がそれぞれ完成されている。また、それでいて著者独特の哲学と風通しの良い文章は通じている。ひょっとして、この人の真価は短編なのではないか、そう感じさせてもらう程の完成度だ。
私個人としては、壮絶なシチュエーションと強烈な幕切れが鮮烈な最後の短編が印象に残っている。読後に、不思議な感動と希望に基づく爽快さが残る点も評価したい。私にとって、ここ数年間を通して最も印象に残る短編である。

最後にこれだけ言っておきたい。これで短編作品の刊行が終わるのは日本SF界の大きな損失である。是非とも短編集第二段も刊行して頂きたい! 圧倒的な説得力。

天涯の砦 (ハヤカワ文庫JA)

[ 文庫 ]
天涯の砦 (ハヤカワ文庫JA)

・小川 一水
【早川書房】
発売日: 2009-01-24

参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
天涯の砦 (ハヤカワ文庫JA)
小川 一水
小川 一水
カスタマー平均評価:  4
軌道ステーションの事故・・と書くともう難解なニオイもしてきますが、
SFとして緻密に考えられた設定の一方、
私のようなザ・文系にも楽しく読み進められる一冊です。

宇宙でおこった事故、ということ、地上で起こるのとはまた違った苦労の中、
連帯や不振やちょっと恋?や
さまざまな人間の感情が交差するパニック小説です。

楽しんで読めます。 難しくないSFパニック小説
ハヤカワ文庫は読まない非SFファンですが、
おもしろく読めました。
細かなSF設定などもありますが、読み飛ばしてしまっても問題なし。
基本的な宇宙の知識があれば楽しめる
エンターテイメント小説になっていると思います。
映画「ポセイドンアドベンチャー」のような
パニックものがお好きなだぜひ。 初心者にも楽しめるパニック小説
久々に読んだ本格的な日本の SF 小説である。決して派手ではないが緻密でじっくりと読ませてくれる。ツウな SF 好きの方にはぜひお薦めの、国産宇宙パニックサバイバル小説である。 国産宇宙パニックサバイバル小説

第六大陸 1

[ コミック ]
第六大陸 1

・吉祥 寺笑 ・小川 一水(原作)
【ソフトバンククリエイティブ】
発売日: 2009-06-11

参考価格: 588 円(税込)
販売価格: 588 円(税込)
第六大陸 1
吉祥 寺笑
小川 一水(原作)
吉祥 寺笑
小川 一水(原作)
カスタマー平均評価:   0

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 更新日 2009年5月31日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール