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大沢在昌

  アイテム一覧  
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1 

魔女の笑窪 (文春文庫)

[ 文庫 ]
魔女の笑窪 (文春文庫)

・大沢 在昌
【文藝春秋】
発売日: 2009-05-08

参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
魔女の笑窪 (文春文庫)
大沢 在昌
大沢 在昌
カスタマー平均評価:  4
面白かった。
最初は謎の特技(男の人を見抜く力)を利用して次々と難敵を葬り去っていくテンポのよさで一気に読んだ。後半になればなるほど、主人公の過去が明らかになっていき、それに合わせストーリーもその過去と関連して、クライマックスへ。
簡単に人を殺したりするのは気持ちよくないが、ストーリーは面白かった。続編もあるとのこと。読んでみたいと率直に思った。 秘密の過去
おもしろく、一気に読んだ。
ならば☆5つだろうと、思われるかもしれない。
大沢在昌フアンとしては、彼のいくつかの女性主人公の作品と比べてみてしまった。
もちろんその中でも、ピカいちのものだと思う。
それでも、☆を減じてしまったのは、その分おもしろくなかったからでも、お薦めしないからでもない。
この作品は、まさに一級のハードボイルド、お薦めすべき本だと思う。

一人の女性の、まさに壮絶な戦い。
その戦う相手は。。。過去の自分。過去の自分の置かれた状況、人間関係、等々、全て。
多分、彼女がその後の人生で、普通に目立たぬ、市井の女性(例えば誰かの奥さんにおさまって、主婦をしているとか、あるいはごく普通の勤め人とか)なら、きっと過去との戦いは起こる必要もなかったのかもしれない。
でも、彼女は、その過去との決別を言わばバネにして、そして大いなる資質に変えて、成功してしまったんだなぁ。
それも、裏の世界で。

だから、彼女の過去は彼女を追ってきてしまう。
ここからは先は、是非ご一読を。

この壮絶な(何せ、自分と戦うんだもの)戦いは、まさに女性でないと耐え、切り抜けられなかったのではないか。
こうなると、男の方が意気地なしに見える。
そこんところの、女性の男に向けた厳しい刃が、読者としての自分をたじろがせたのかもしれないな。微妙に題名に違和感を覚えるところと、このたじろぎが、☆一個減だったとご容赦ください。

裏社会独特の、ほとんど「いい人」が出てこないやりきれない気分は、馳星周の一連の作品にも通じる。
その中で一筋の明るさ、やすらぎを与えてくれるのが、女装のホモの、元警官、と言うところが、なんだかおかしくって、うれしかったな。

引き続き、シリーズとして第二作が出ている。
魔女の盟約
よかった、彼女は、無事生きているんだ。 壮絶な過去との戦い

魔女の盟約

[ 単行本 ]
魔女の盟約

・大沢 在昌
【文藝春秋】
発売日: 2008-01

参考価格: 1,785 円(税込)
販売価格: 1,785 円(税込)
魔女の盟約 ※一部大型商品を除く
大沢 在昌
大沢 在昌
カスタマー平均評価:  4
前作「魔女の笑窪」のラストは、今ひとつだったのですが、これを読んで納得。前作のラストエピソードと合わせてひとつの話となっています。読むなら前作も読んでから。三倍楽しめます。 前作「魔女の笑窪」の
魔女の笑窪の続編のようだったので、一緒に用意し、
魔女の笑窪に続けて一気に読みました。
魔女の笑窪はすごいドキドキしたけど、こちらは、ドキドキ感はいまいち。。。
途中もちょっとダラダラとした感じ?
でも、2作併せて読んだ事で、話が完結したって感じで読了感は爽快でした!

全然描写とは違うんだけど、白理がどうしても私の頭の中のイメージでは
タレントの菊川怜ちゃんになっちゃって、、、そのイメージで勝手に読みました(笑)。

面白かったです。 2作の読了感は爽快
前作魔女の笑窪がすごい面白かったので、こっちも本屋で見た途端迷わず買った。
が、前作みたいな連作短編ではなく完全な長編小説。前作を読んでなくても内容はわからなくも
ないが、前作から読んだ方が絶対面白い。というか前作の方が全然面白かった。

今回は釜山で匿われている水原が、様々なトラブルに巻き込まれて日本に舞い戻ってくるまでが
前半。後半は相棒の白理のあだ討ちに付き合うのと同時に、自分をはめた連中に復讐する話に
なっている。

で、特に前半なのだが韓国・中国の社会事情やマフィアのことが細かく説明されている。
もちろん全部が全部本当とは思わないが、それなりに面白い。
また、前作でキーマンの一人だった東山というヤクザに意外な過去があったりとか、
他にも何人か前作で登場したキャラが出てくる。

前作みたいな作品を期待すると思いっきり肩透かしを食うが、大沢ワールドが好きな人なら買い。 前作とは全然違った。。
全く予備知識なしに手に取ったが、興味津々、寝る時間も削って読進んでしまった。
背景の主要部分を占める中国・韓国の現状、といっても釜山と上海だが、華やかな現代の先端的な状況が明快に描かれていて、2000年以前の中国・韓国を垣間見た者にとってはその変化が鮮烈だった。日本のヤクザ社会における在日韓国・朝鮮人の役割もよく理解できる。
ただ、一人称小説ゆえのもどかしさがあり、主人公の女言葉「だわ」「なの」「のよ」などがいかにも不自然。TVの字幕や吹替えと同じだが、一時代昔の女言葉で現実感が乏しい。 寝る時間も惜しいおもしろさ、だが
魔女の微笑の続編です。

魔女の微笑の続きが読みたかったので、良かったです。
水原さんにまた会いたいです。

良かった

狼花 新宿鮫9 (カッパ・ノベルス)

[ 新書 ]
狼花 新宿鮫9 (カッパ・ノベルス)

・大沢在昌
【光文社】
発売日: 2008-10-22

参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
狼花 新宿鮫9 (カッパ・ノベルス)
大沢在昌
大沢在昌
カスタマー平均評価:  3.5
待望久しい新宿鮫シリーズ。
単行本はどうも身構えてしまうし、文庫版までは待てないので、カッパノベルスになるのを、首を長くして待っていた。

読後、なんというかな。悲しい思いが先に立った。
シリーズものには当然、主人公以外に、回りを固めるおきまりの脇役から、大事な敵役。そんな人たちが、各巻を別の話にしながらもどこか一つ流れを作っている。
だから、イヤなヤツでも、何とはなく愛着がわいてくる。
本作品では、そういった敵役に、別の展開が現れる。
それらは、そう、やがて悲しき流れになって。
新宿鮫のいいところは、どこか漂うペーソスというか、何とも言えないやりきれなさ、哀愁がある。

終盤のまとめ方がちょっとせっつきすぎな気がするし、晶がほぼ全く現れなかった事など不満が残る。
とはいえ、やはり新宿鮫。やはりまたすぐ会いたくなるんだなぁ。コレが。 やがて悲しき思いかな
ただ、最後の決着の付け方は少し強引過ぎた感あり。もう少し流れに乗せながら最後の中華街のシーンへ持っていきたかった。 満足と言えば満足
ハードカバーが嫌いなので、2年も我慢してやっと先ほど読み終えましたが、
1000円は高くなかったです。一挙にノンストップに ハマれました。
前前作の「風化水脈」は読んだあと、即ゴミ箱へほうりこんでしまうほど
失望し、正直あまり期待はしてなかっただけに、かなり満足です。
1.新宿鮫 ☆☆☆
2.毒猿 ☆☆☆☆☆
3.屍蘭 ☆☆☆☆☆
4.無限人形 ☆☆☆☆
5.炎蛹 ☆☆☆
6.氷舞 ☆☆
7.風化水脈 ☆
8.灰夜 ☆☆
9.狼花 ☆☆☆
当社比でこんな感じです、ご参考に
満足
久々の新宿鮫の新作・・・と喜んで購入したのだが、2/5ほど読み進むうちに新作でないことに気がついた。
これは、数年前にハードカバーで発売したものの新書版である。
それにしても、しばらく読まないと既読であることに気付かないとは!!
それくらい、近年の新宿鮫シリーズは似た様な作風になってしまっている。
要するに、麻薬、暴力団、外国人犯罪者、この3者のオンパレードである。
2作目毒猿や3作目屍蘭のような魅力的な適役、個性的な悪役は登場しないものか・・・
上記2作品が良かったのでこのシリーズを読み続けているが、もう見放すつもりになった。 新作ではありません

新宿鮫 (光文社文庫)

[ 文庫 ]
新宿鮫 (光文社文庫)

・大沢 在昌
【光文社】
発売日: 1997-08

参考価格: 620 円(税込)
販売価格: 620 円(税込)
新宿鮫 (光文社文庫)
大沢 在昌
大沢 在昌
カスタマー平均評価:  4.5
国家公務員採用T種試験に合格し警察庁に入庁したキャリアだったが、
あるできごとを境に鮫島の出世の道は閉ざされる。ひとり悪に立ち向かう
鮫島・・・。そのキャラクターは充分魅力的だと思う。また、恋人の
ロックシンガー晶、上司の桃井、鑑識の籔、銃密造の天才木津など、
どのキャラクターの個性もしっかりと描かれていて、この作品をより
面白いものにしている。ストーリーも全体的にテンポがよく、伏線も
あり、しっかりと吟味されて描かれたものという印象を受ける。読んで
いて頭の中に映像が浮かぶようだった。最後まで飽きることなく、心地
よい緊張感を味わいながら読むことができた。読後感も悪くなく、満足
できる作品だった。 読後満足♪
1990年に刊行された作者の代表シリーズの第一弾。
タイトルからはガチガチのハードボイルドな警察小説をイメージしたが、
いざ読み始めるとものすごく親しみやすい主人公のキャラで先入観は一変。
新宿署防犯課の刑事、「新宿鮫」こと鮫島の切れ味のいい仕事ぶり、
そして爽快なスピード感に引き込まれて一気読みした。

エリート街道まっしぐらなはずが、その人間性がゆえにすっかり落ちこぼれ刑事になってしまった鮫島。
現役バリバリのロッカーの彼女を持ち、捜査の合間に彼女の歌を聴き、
歌詞を書くのを手伝い、そして一夜を過ごすとまた颯爽と現場に戻ってゆく。
これが男のロマンなのか・・・いやぁ、素直にカッコイイと思った。

サブキャラも個性豊かなうえに人間臭さがうまく滲み出ており、とても馴染みやすくて読みながら気持ちが良かった。
もっと彼らのことが知りたくなってしまったので、早速これからシリーズ読破しようと思う。 清々しい警察小説
 改造銃を非合法に製造してヤクザに卸している木津を「現行犯」で逮捕しようと
一人で追っていた新宿署の鮫島刑事。
 捜査の経緯を説明した事で課長の桃井と打ち解けることになります。
 ところが新宿署管内で起こっていた警官連続殺害事件の凶器が、木津の製造した改造銃だったことがわかり、一人きりだった筈が合同捜査本部に組み込まれての捜査にかわり身軽な捜査ができなくなってしまいます。
 犯人の次の標的が「鮫島の恋人」だとわかったのは犯人が現場に向かった後で……。

 主人公の鮫島刑事は、逮捕しようとした犯人に監禁されて殺されそうになったり、同期の本庁の刑事に執拗な意地悪をされたりして、タイトルで受ける印象よりもずっと親しみやすい人物です。
 ほかに「エド」と名のる「警察マニア」の謎の人物を登場させ、
第三者から見た事件の切れ切れの様子と、鮫島の活躍を活写していて物語を入り込みやすいものにしています。

 改造銃の職人を追う地味な聞き込みの場面から恋人を守り抜く大活劇まで、筋の面白さを堪能させてもらいました。 「新宿署で、最高のお巡りだ」
素人が評論家ぶって海外作家の誰それの作品と通じるものがあるとかどうとか語っちゃってるレビュアがいるようですが痛々しい限りです。レビュアとは、自分の感じたことをそのまま書けばよいのです。中途半端な知識をひけらかす場ではありません。感性から跳ね返ってきた感想をそのまま書けばよいのです 知ったかぶって他の作家などを引き合いにするレビュアに失笑
アー、よいものはよいと認め、もっと早く読んでおけばよかった。
このミス1988-2008ベストオブベスト国内編第5位。
読んだ感じでは、もっと上でもいいんではないかなと思う。
ありがちな設定ではあるが、キャラ立ちがいい。
スピード感とテンポもよく、読んでいてだれることがない。
納得の一冊。 いまさらながら

屍蘭―新宿鮫〈3〉 (光文社文庫)

[ 文庫 ]
屍蘭―新宿鮫〈3〉 (光文社文庫)

・大沢 在昌
【光文社】
発売日: 1999-08

参考価格: 700 円(税込)
販売価格: 700 円(税込)
屍蘭―新宿鮫〈3〉 (光文社文庫)
大沢 在昌
大沢 在昌
カスタマー平均評価:  4.5
正直、この屍蘭はちょっと落ちるのかなと思っていた。
1作目で高評価を得、
シリーズものでは普通は評価が落ちる2作目で
より高いパフォーマンスを見せたのだから、
さすがに、3作目はちょっと落ちても仕方ないなぁと
思って読み始めたら、徹夜本でした。
2作目の「動」に比べ、3作目は「静」。
「献身」にちょっと首をひねる方もいるかもしれないが、
好みによっては、こっちのほうが好きという方もいるかもしれない。


とにかくすごいシリーズだ。 これまた、名作
前作”毒猿”と対比される作品。
今回対決する殺人者は、シリ−ズ中珍しい女性である。
凶器に少し無理がある設定が感じられるが、それをカバ−するスリルとサスペンスが
作品中を支配している。

私利私欲のため、女性の夢を食い物にする犯罪者の姿と、高潔を通す鮫島の対比が
この作品のテ−マであり、自より公に奉仕する本来の公僕である警官を鮫島を通して
描ききっている様に思う。

地味に見えるかもしれないが、シリ−ズの中では重要な作品であろう 地味かもしれないが、はずせない作品です
「新宿鮫」「毒猿」と読んで感じたが、鮫島と敵となる犯罪者がどんどん近づいてゆく過程の描写が秀逸で、緊迫感がある。
それが充分に活かされたのが本作だと思う。「毒猿」では活劇風だったが、今回は敵の女たち(このような設定もいい)との闘いを描くサスペンスだ。そこに前述の緊迫感溢れる文章だから、コレはまた凄い作品に仕上がっている。
また、敵のドラマや人間の直接の描写は健在である。大沢氏の得意技を発揮した一品である。 サスペンス
上層部の暗闘に巻き込まれる形の鮫島警部。
今回はとうとう免職の危機に面してしまいます。
実際問題として、こういう圧力なんてのはあるんだろうな〜と思いながら読み進めました。
鮫島警部なら退職しても冴木さんみたく探偵事務所でも大丈夫なのでしょうが、
やはりオブケ(あるいはシ以上)のままでいて欲しいものです。

余談ですが、レオ澤鬼さんの挿絵は点描だそうです。
前々から「新宿鮫」のイメージにあう絵だと思っていたけれど、点描ってスゴイね〜。 ピンチ
私がシリーズ四作目の「無間人形」から読み出したせいかもしれないが、この三作目は地味に感じてしまった。そしてその地味さがスケールの小ささを感じたせいかもしれないと思う。
扱われている臓器売買や産婦人科やクリニックという設定は非常にうまいと思うのだが、どうも描かれている人間特に主軸となる姉妹にあまりリアリティを感じられないのが気にかかる。
犯人に関してはうまく描いているのかもしれないがどうも地味に感じてしまった。
読み応えとして1〜4作目までで比べてしまうとやはり見劣りしてしまう。
けっして悪い作品ではないと思うがこういった理由で星三つにしました。
他の作品の方が私の好みにあるのでしょう。 面白いけど…地味な印象

炎蛹―新宿鮫〈5〉 (光文社文庫)

[ 文庫 ]
炎蛹―新宿鮫〈5〉 (光文社文庫)

・大沢 在昌
【光文社】
発売日: 2001-06

参考価格: 680 円(税込)
販売価格: 680 円(税込)
炎蛹―新宿鮫〈5〉 (光文社文庫)
大沢 在昌
大沢 在昌
カスタマー平均評価:  4.5
今回の事件は、いわばありふれた事件を並行させることにより、
エンターテインメントというより社会派小説の趣を強くしている。
クライムノベルという観点もあり、
さまざまな読み方が出来る小説に仕上がっている。
今までは、事件そのものが派手であり、
鮫島にもスーパーヒーロー的な感じを受けていたが、
今回は、事件が地味なことと、
甲屋はじめ、警察外の人とのやり取りから、
鮫島が長幼の序を身につけた常識人であることが
強く浮き彫りにされている。


新宿鮫のシリーズにしては、地味という方もいらっしゃるのだろうが、
鮫島の人間性が出ている、隠れた名作であると思う。
奥付きを見ると、あまり売れていないようだが、
未読の方は、ぜひ読まれることをおすすめする。
リアリティという面から見れば、シリーズ最高傑作ともいえよう。 今度は社会派小説
私にとって、大沢先生の作品は、「魔女の〜」が初めて読んだ作品であり、
大変楽しく読めました。

でも、それらの書評を読むと、新宿鮫シリーズには及ばないと書いてありました。
魔女でこれだけ引き込まれたのに、新宿鮫シリーズってどんだけ面白いのだろう?という
高い期待のハードルをもって読みましたが、十分クリアーです。

毎巻、毎巻面白い。。。

この巻は農水省の役人が脇役として登場します。
刑事小説にどうやって入り込むのか?楽しみにお読み下さい。。。 面白い!
本作には農水省の植物防疫官である甲屋(かぶとや)と、東京消防庁の
吾妻という公務員が登場します。
なんだか、真保 裕一の小役人シリーズみたいですね。

今回の作品が過去の新宿鮫シリーズと違うのは、単独捜査を常としていた
鮫島が、植物防疫官の甲屋とコンビを組む事です。
甲屋というオッサンもなかなか良い味を出しています。

第二作の毒猿、第三作の屍蘭では魅力ある敵役作りに腐心していた作者が、
今回は鮫島のパートナーとして魅力あるキャラを出そうとしたようです。
このあたり、シリーズ物として読者を飽きさせない工夫をしているようです。

物語りの内容は、複数の事件が同時多発的に発生する中、鮫島と甲屋が
日本に持ち込まれた稲の害虫「フラメウス・プーパ」を探すと言う物です。
だけど、一つ一つの事件が小さく、盛り上がりに欠ける。
マネー・ロンダリングに関しては全貌が明らかにならず、主犯の男は影しか
出てこないなど消化不良気味です。
安定したストーリー運びで安心して読めるのだが、今ひとつパンチに欠ける
と感じた。 今ひとつパンチに欠ける
職場は違えども志のある人は、ある種の共通した魅力を持っているものだ。この作品では防疫官の甲屋と消防の吾妻がそれである。むろん従来キャラの鮫島・桃井・藪の存在はいうまでもない。作品を重ねるごとにキャラクターが成長し、はたまた魅力的な新キャラが登場するのはファンとしてはとてもうれしいものがある。
新宿鮫シリーズでは鮫島を取り巻く上司の魅力がうまく描かれていると思う。桃井はもちろんであるがこの作品の甲屋がなんて魅力的なのだろう。中年以降の年代の人物に深みがあるのだ。

さてこの第五作目は他の人も書かれているが無関係そうな三つの事件が描かれているのだが、それがだんだんと絡みあっていく。一つ一つの事件は確かに薄いし他の作品と違って犯人の描かれ方もあまり細かくはない。ただ引き込まれる展開は見事で流れのままに読み進めることが出来る。

そういえばこの作品で出てくるオカマも魅力的である。第一作目でも思ったがこの人の書く同性愛者はなんだか人間味がある。けっこう物語の中でいい味を出していて個人的にそういう人物が出てくると新宿鮫は面白い気がする。

全体的に特に壮大と感じるわけでもないが地味な傑作だと思う。個人的には四作目よりもこっちの方が好きだ。一作目と同じくらい好きだ。それはたぶん一作目では桃井が描かれていたし、この作品では甲屋が描かれていたからだと思う。そういった人間的魅力が描かれていることにひきつけられたのだと思う。 甲屋の魅力。地味な傑作。

無間人形―新宿鮫〈4〉 (光文社文庫)

[ 文庫 ]
無間人形―新宿鮫〈4〉 (光文社文庫)

・大沢 在昌
【光文社】
発売日: 2000-05

参考価格: 760 円(税込)
販売価格: 760 円(税込)
無間人形―新宿鮫〈4〉 (光文社文庫)
大沢 在昌
大沢 在昌
カスタマー平均評価:  4
期待して読んだんですが、正直いまいちでした。
ハードボイルドって言うらしいけど、この手の色気のない文章は個人的に駄目です。
ひねりもなければエロさもない、涙も納得も笑いもオチもどんでん返しも裏切りもなし。
女の人の書き方もつまらないですね。乱暴な言葉遣いに合わないさっぱりした優しい性格の女。そんなのどこが面白いんですかね。
唯一の魅力は、香川の兄弟ですかね。特にお兄さんがシブい。
あと、もう一人の悪役も、想像を裏切って魅せてくれました。
悪役を書くのは上手いですね。
あと、薬の作用の描写もとても上手だと思いました。 正直言ってあまり面白くなかったです
このシリーズはハードボイルドゆえなのかあまり生々しい女性は出てこない。この作品のゲストヒロインも設定は個性的だが造詣自体は類型的で男にとって都合のいい女しか出てこないのが残念。唯一「生きた女性」といえるのは最新作狼花の明蘭くらいだろう。小説・映画・アニメ等作り物の女性しか知らないような男には到底許容できない明蘭は狼花と称するにふさわしい生々しい女性であった 類型的なヒロインを凝った設定で誤魔化している点が残念
正直ページをめくるのがいやでした。
だって、めくればめくるほど、新宿鮫の世界が終わりに近づいて行く。
覚せい剤の怖さ、暴力組織の怖さをえがき、主題は人間の業の深さなのかな。


とにかく納得の一冊でした。
この高水準はいったいいつまで続くんだろう
一人の男の、悲しく切なく、屈折した想いが「アイスキャンディ」という覚せい剤を
世に放った。しかしその行為は、彼の意思とは関係なく、多くの人間を破滅へ導いて
行く。そしてその手は鮫島の恋人、晶にまで伸びていく...。

「アイスキャンディ」の利権に群がる人々の攻防、「アイスキャンディ」の壊滅とい
う同じ目的を持ちながら対立する鮫島と麻薬取締官との攻防、「アイスキャンディ」
を作った兄弟の悲哀、様々な愛情、友情、そして使命。そんな色々な要素を盛り込み
ながら物語は進んで行きます。
派手なアクションシーンもあり、まさにエンターテイメントな作品です。

ただ読後感はとにかく悲しく、切なく、しんどかった...。
その点で☆1つ分減りました。ただこれは好みだと思います。そういう作品が好きな
方にはおススメです。 悲しく、切ない物語...
さすがに直木賞を受賞したという作品で、シリ-ズ中最も長いと思われる分量を飽きさせずに最後まで読ませてしまいます。

この作品に登場する地方財閥の分家兄弟、晶の元バンド仲間の背負った悲しいコンプレックスが心に残り、すべてを平らげようとする暴力組織に社会の裏側の壮絶さを感じた。

志を半ばにステ-ジから降りること、本家のプレッシャ-にアイデンティティ−を発揮できないもの、それぞれの悲しい結末には胸を打たれるものがあった 悲しい結末に心を打たれる

毒猿―新宿鮫〈2〉 (光文社文庫)

[ 文庫 ]
毒猿―新宿鮫〈2〉 (光文社文庫)

・大沢 在昌
【光文社】
発売日: 1998-08

参考価格: 700 円(税込)
販売価格: 700 円(税込)
毒猿―新宿鮫〈2〉 (光文社文庫)
大沢 在昌
大沢 在昌
カスタマー平均評価:  4.5
素晴らしい。ラストのカスみたいな日本人を皆殺しにする展開は非常に爽快だった。 爽快に日本人を殺していく台湾の暗殺者に喝采
このシリーズの本当の主人公は「新宿」という街そのものだろう。
新宿・銀座・六本木・ススキノ・大阪のキタ・ミナミなど日本を代表する繁華街の
中でも、新宿でのみ成立する物語であると思う。
まるでブラックホールのような街に警察・やくざ・不法滞在の外国人などが飲み込まれ、
混沌としたカオスの中での物語り、それが新宿鮫というシリーズだろう。
この「毒猿」のよさは、前作よりも、新宿を強烈に感じさせるところにあると思う。
同じ新宿を舞台にした「不夜城」を書いた馳 星周が、前作の出来に疑問符をつけ、
この「毒猿」には大賛辞を贈ったというのも、この本に新宿を強く感じたからに違いない。


大沢在昌には、ミナミを舞台にした「走らなあかん夜明けまで」という傑作があるが、
あれも、ミナミという街でのみ成立する物語であった。
大沢在昌は、街をうまく使うことの出来る作家といえるだろう。 本当の主人公は「新宿」という街
1作目をさらにパワ−アップした、シリ−ズ最高傑作といわれる名作。
新宿の暗部を今回は悲しい暗殺者を通して描いている。

毒猿のキャラクタ−も深く描いてあり、追い詰める鮫島との対比も
緊張感があふれている。

やはり、特筆すべきはクライマックスの新宿御苑の対決シ−ン
アクションを余すところ無く、描いているところは作者の筆力のすごさを感じます。

このシリ−ズは是非、発表順に楽しんで欲しいものです シリ−ズ最高傑作の誉れ高い作品
違和感を感じなかった。
台湾の刑事・郭、ホステス・奈美、殺し屋・毒猿と、サブキャラたちが丁寧に描かれているからだろう。鮫島を脇においても違和感を感じず、逆にとても良かった。
前作では新宿を揺るがす警官射殺事件、次はなんと海の向こうからやってきた殺し屋の話。それを追う郭、毒猿を想う奈美。二度言うが人物描写がとてもうまいと思う。それに国際的な話を交えた緊迫感のある展開。前作を凌ぐ(前作を「大傑作」とおいてだが)面白さだ。「新宿鮫」の本当の面白さというのは本作から始まっていると思う(前作も充分いいが)。

読み終わって思うだろう。この作品は傑作だ!(岡本太郎風)

しかし、「アクションがすごい」と聞いたが、それほどでもないような・・・、まあその点で☆-1。 「鮫」を脇においても
 新宿鮫シリーズの中でも もっともスケールが大きいのが本作だ。おそらく映画化して一番「映える」のも本作だと思う。もちろん 本日段階という留保付きだが。

 鮫島が完全に脇役として喰われているくらい 毒猿の存在感が大きい。戦闘シーンが目立ちがちだが この毒猿の性格等の造形が実に良く出来ており 殺人者としての威圧感に満ちている点がすばらしい。

 そうして見せ場は もちろん新宿御苑での最後の場面だ。毒猿が 腹膜炎で死んでいく姿は幾分滑稽味があるが それまでのシーンは迫力満点だ。 鮫島も脇役

Kの日々 (FUTABA・NOVELS)

[ 新書 ]
Kの日々 (FUTABA・NOVELS)

・大沢 在昌
【双葉社】
発売日: 2009-02

参考価格: 980 円(税込)
販売価格: 980 円(税込)
Kの日々 (FUTABA・NOVELS)
大沢 在昌
大沢 在昌
カスタマー平均評価:   0

鏡の顔 傑作ハードボイルド小説

[ 単行本 ]
鏡の顔 傑作ハードボイルド小説

・大沢 在昌
【ランダムハウス講談社】
発売日: 2009-02-19

参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
鏡の顔 傑作ハードボイルド小説 ※一部大型商品を除く
大沢 在昌
大沢 在昌
カスタマー平均評価:  4
 過去の短編を集めて編集した作品集ということで、以前に読んだことのある作品が多い。最近の大沢作品を読むと、会話が多すぎるのが気になる。その点で少々辟易していたこともあってか、とても新鮮な感じがした。あらためて、短編も上手い作家だとおもった。 原点回帰?
 舞台は現代だが、ハードボイルドの原点をしっかりと継承しているハードボイルド小説集である。どの作品もハードボイルドならではの雰囲気が目にささる。この気だるさがたまらない。
 だが、欲をいえば、一つひとつの作品を膨らませて長編作にしてみてはどうか?もっと、もっと、この空気の中に浸りたかった。 古き良き時代を思い起こすハードボイルド集

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 更新日 2009年5月31日(日)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール